マンションやアパートは住空間が狭く、収納も充実していないことがあります。
限られた空間でのインテリアコーディネートにおいては「機能性と汎用性のある家具」を的確に使うことで設置する家具を絞ることも一つの方法です。
ソファベッドがもっともイメージしやすいかもしれません。ソファベッドはソファにもなるしベッドとしても使え、限られた空間での可能性を広げます。
しかしもっと多様にあり、ダイニングテーブルはワークデスクにも、昇降式のローテーブルはワークデスクとしても。来客用の椅子はオブジェ・収納棚としても。逆に収納棚はスツールとしても。
機能性のある家具は兼用した使い方を実現します。

また限られた空間では「レイアウト力」も大切になります。これは単純に暮らしやすさを実現するためにどこにどれくらいのサイズの家具を置くといいかということと、視覚的な美しさを感じさせることがあります。人間の視線、視覚的効果を考え、圧迫感がなく美しいインテリアが目に入るようなレイアウトにしていくとが求められます。特にワンルームは部屋が狭くて収納が足りないことが多くレイアウト力が求められます。
ワンルームでまず決めることはベッドの配置です。窓面に置くか壁面に置くかで空間の使い方が大きく変わります。
また、収納に関しては死角になる位置に設置することやサイズ、色によって視覚的な圧迫感を生まないことが大切です。平面図から住む人・来客者の動線を考えてその動線、視線の先に圧迫感のある収納家具を置かないことですっきりした空間を作ることができます。

マンション、アパートにある比較的狭い空間においては機能性のある家具＋レイアウトにおさまるサイズの家具が求められるため、実店舗で探すよりもアイテムが豊富なWebサイトの方が相性は良いと言えます。
そしてマンションやアパートに住まれる人は長く住み続けないという人が戸建住宅に比べて多いです。(長く住み続ける予定の方は「戸建住宅のインテリアコーディネート」も併せてご参照ください。)
将来的に転勤や結婚等ライフスタイルが変わる可能性があり、人によっては家具はいずれは買い替えたいので安価なもの、中古品、レンタルでも良いというニーズもあり、場合によってはDIY、フリマサイト、レンタル家具店のアイテムでコーディネートさせて頂くこともあります。
もちろんアパート、マンションでも長く使い続けられる家具を希望される方も多く、椅子なんかはライフスタイルや住居が変わっても使い続けやすいと言えます。部屋の大きさを問わず設置でき、ダイニングでも書斎でも使えます。

長く使える家具がいいか、一時的に使う家具がいいか。この答えはにお客様によって異なります。
もちろん長く使える家具を一生使い続けた方が長期的視点では安くはなるし、「低価格の家具＝すぐに壊れる」と一概に言えないのが家具の世界です。
ただ、インテリアテイストを変えたかったり、家族が増えるようなことがあると同じ家具が使いにくくなることもあります。そういった失敗をしないためにも事前にヒアリングをしこちらからもお客様のライフスタイルにあった家具をご提案することも大切です。