新居での生活が始まる、お店をこれから始める、お部屋の模様替えをしたい。そんなときにお部屋、お店の内装をおしゃれにしたいと思う方は多いはずです。
ただ自分の力だけでおしゃれで心地よい内装を全てつくるのって初めての人にとっては難しいことです。やはり大なり小なりプロの力を借りる、参考にすることは大切だと思います。
お部屋の内装=インテリアのプロとして最も有名なのがインテリアコーディネーターです。
ここではフリーランス、起業されたインテリアコーディネーター・インテリアデザイナーにお部屋作りを相談・依頼するメリット、デメリットを説明したいと思います。
目次
インテリアコーディネーターというのは民間資格でこのインテリアコーディネーター試験を合格した人だけがインテリアコーディネーターと名乗ることができます。
ただインテリアコーディネーターの資格を持っていないとインテリアコーディネートに関する業務ができないというのでは全くありません。
資格を保有せずにインテリアショップやハウスメーカー等で働き、お客様にインテリアの提案をすることはよくあります。資格を保有していなくても優秀な人はいますし、資格を保有しているから優秀ということは全くありません。
経験値、感性、専門知識、ヒアリング力など求められる大切な要素と資格の有無はそこまで関係ありません。
ただインテリアコーディネーターの資格試験ていうのは建築や家具に関する出題も多いので資格を保持しているということは一定の大切な知識を保有している信頼のバロメーターにはなります。
そんなインテリアコーディネーターの資格を取得しフリーランス、起業して活動している人がいます。
インテリアコーディネーターは基本的に空間デザインの一定の知識はあります。
具体的には
・各色彩のもつ特性。白は空間を広く見せ、黒は逆に圧迫感をつくる。グリーンはリラックス効果など。
・相性の良い色の組み合わせ。色相表でいう隣同士の色や反対方向の色の組み合わせ。(厳密に言うとインテリアでは少し異なることもある。)
・素材やテイスト、色味に統一性をもたせる。
といったことに配慮する方は多いので、お部屋が完成したときに全体的にまとまりがあり、統一感が生まれます。
逆に一般の方が必要と思う家具だけでコーディネートすると統一性のないチグハグ感が生まれます。
プロが監修したインテリアの画像をみると多くの画像に統一感が感じられます。それはモノトーンで統一とかヴィンテージ調で統一という単調なものだけでなく、もっと深いところで統一性を作っています。
ただ統一感というのはインテリアコーディネートの王道の1つなだけで、統一性のないインテリアコーディネートもあるのでそこはさらに難易度は高い領域になります。
家具のレイアウトの可視化とは、お部屋に家具を配置したイメージを図面化・イラスト化などしてイメージしやすくしてくれることを言います。
最もシンプルなのは平面図(お部屋を真上から見た図面)にソファはここ、ダイニングテーブルはここと配置レイアウトを表現することです。ただこれだとなんとなく生活動線のイメージはできますが、デザインのイメージができないですよね。
そこでデザインをカラー付でイラスト化し、家具をコーディネートしたときにどのような組み合わせのデザインになるかをわかるようにする必要があります。そのひとつとして手書きのインテリアパースというのがありますが手書きなのでそこまでわかりやすいとは言えないんです。
1番良いのが3Dパースと言われるもので専用のソフトを使ってお部屋に家具を配置した空間を忠実に再現し、いろんな角度から確認できるようにすることです。
オンラインインテリアコーディネート74でもこの3Dパースにてご提案することでお客様に完成イメージを見ていただきデザイン、レイアウトにおいて問題ないかどうか確認できるようにしています。
これって本当に大切なことなんです。ご自身の力だけでお部屋作りをした場合だと、きちんと計測した上でソファを購入、設置してみたけどいざ置いてみると思った以上に大きすぎたというのはよくある話です。
ただお部屋にソファが入ればいいわけではなく、ソファ周りの動線の確保やお部屋の大きさに対して圧迫感がないかなど肝心なことってなかなか3Dパース等で忠実に再現してみないとわからないものなんです。
こちらの3Dパースでのご提案は動画にて解説もしておりますのでよかったらご覧ください。
インテリアコーディネーターはデザインだけでなくお客様のその空間での住みやすさも当然考えてくれます。
それは感覚的なものではなく、セオリーに基づくものであります。例としては人の動線を確保するため60センチ以上の間隔を空ける、お部屋に大きさに対して十分な照度を確保する照明計画、ソファに座ったときの目線に合わせてテレビボードを提案するといったことです。
ただ、注意しなくてはいけないのが住みやすさには個人差があるということです。ひとりひとり価値観やお部屋に求めることって当然違いますからね。
ですのでインテリアコーディネーターに任せきりではおそらく住みやすさにおいて満足できるものは提供されません。
お客様の意見とプロの知恵が掛け合わさってより住みやすさを実現したお部屋ができるということです。
インテリアコーディネートにおいて家具、建築の知識は重要です。
知識がないままお部屋作りを進めていくと結果的に住みにくさにも繋がっていきます。
家具の場合だと家具の素材や構造がどうなっているかは大切です。ダイニングテーブルの天板面の素材が無垢材か突板か、塗装がウレタン仕上げかオイル仕上げかで使い方や特性が変わってきますので正しく使わないと家具の損傷に繋がります。
ソファはただデザインやサイズで買うのではなく構造にも着目する必要があります。ソファの内部のウレタンが耐久性がありカバーリングタイプであるかどうか、ファブリックは交換や洗うことができるかどうかで何年使えるか大きく変わってきますのでそこは専門知識が必要になります。
建築の知識については1番代表的なのは壁の構造です。インテリアコーディネートにおいて壁面のコーディネートは必ず考えるところです。
壁っておしゃれにしたければどんなアイテムでも取り付けていいのでしょうか。答えはNOです。
壁の内部構造が耐久性のない構造の場合は、壁に重い家具を設置するとすぐに落下し危険です。
壁の内部に下地等が入っていることを確認し、その構造に適応した重量のアイテムしか取り付けてはいけません。
他にもフローリングや天井照明、窓周りなども建築と関わるところです。インテリアコーディネートと建築は切っても切れない関係なのです。
以上がメリットになります。ここまで読むとやっぱりインテリアコーディネーターに相談したほうが良さそう!て思うかもしません。
でも相談するうえでも実はデメリットはあります。
個人のインテリアコーディネーターやインテリアデザインの会社などは当然コーディネート料金というのが発生します。お金のことを気にされるようでしたら当然この出費は痛いですよね。
ですがそこはコーディネート料金が発生する分、家具の料金で抑えることでカバーするという選択肢もあります。
例えばコーディネート料金が5万円だとしても家具のコストを40万円→30万円に抑えたらコーディネート料金が発生してもトータルでみると安くなるのです。お部屋のトータルコーディネートをした場合コーディネート料金よりも家具の料金の占める割合のほうが圧倒的に高いので、そこはコストを抑えられる余地があるのです。
家具の世界って例えば椅子でも5千円の椅子もあれば15万円の椅子もありますよね。流石にこの2脚だと品質やデザイン性に差があることはほとんどですが5万円の椅子と10万円の椅子だと差がほとんどなかったり、逆に5万円の椅子の方が品質が良いなんてこともあるのです。
ですので家具の高い知識があるインテリアコーディネーター、インテリアデザイナーで品質・デザイン・価格において本当にベストと思えるアイテムでご提案してくれる人であればそこは依頼する価値があるのではないでしょうか。
私(74)もその1人にはなりますので選択肢としてご検討頂けたらと思います。
インテリアコーディネーターによる対面型のサービスの場合は手厚い内容になっていて、複数回の対面による打ち合わせや現地調査なんかもあります。そしてご存知ない方も多いのですが家具の買付同行やショールーム同行もしてくれます。
インテリアコーディネーターと待ち合わせしてお店やショールームを一緒に回れるなんてとてもありがたい!と思うかもしれませんが意外とお客様側が疲れることも、、
まだそこまで親しくはなれていない方と一緒に買い物に行ってどれを買うかを素早く判断していかないといけない。。それって個人差はありますがけっこう難しくて大変なことかなと思います。
対面式のサービスはじっくり考える時間を確保しにくくその場で判断していかないといけないことも、、
大きな買い物ですしどれを買うべきかを瞬時に判断するのはちよっとと思う人はオンラインインテリアコーディネートの方が合っているかなと思います。
特にカーテンやロールスクリーンなどの窓周りに関してあるのが、一部の高級ブランドしかそのインテリアコーディネーターさんが取扱っていないということがあります。
有名どころとしてシンコール、リリカラなどがあります。もちろんどちらも素晴らしいブランド、商品なのですが価格はお安くはないです。ニトリやIKEAのカーテンと比べると何倍も違います。
カーテンは良いものでこだわりたいというのであればシンコールやリリカラで良いのですがコストを抑えたいのであればご依頼を検討しているインテリアコーディネーターに早い段階で確認しておくことをおすすめします。